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プログラミングやおもちゃを通じて、子供の想像力や考える力を育みたい。 / 前原 浩

北浦和

北浦和で、飲食をしながら様々なおもちゃを実際に触って楽しめる『おもちゃカフェ ブロックはかせ.LABO 』を経営する前原浩さん。

幼少期からブロックに慣れ親しみ、社会人になってからは超ミニサイズブロックとして知られる、「ナノブロック」の企画・販売に携わりました。

ブロックやおもちゃへの愛から今のお店を経営し始めたかと思いきや、そこには子供教育に対する熱い想いがありました。
プライベートでは30年以上浦和に住んでいるという前原さんに、今まで感じてきた浦和の変化、ブロックや学校教育への想いなどについてお伺いしました。

話を聞いた人
前原 浩



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1966年  千葉県柏市生まれ 埼玉県所沢市育ち
1989年、「株式会社カワダ」にてダイヤブロックの商品開発、宣伝販促業務やナノブロックの立ち上げ、宣伝販促業務を担当。
その後、レゴランドディスカバリーセンター東京の開園に立ち会い、アトラクションの運営管理業務に担当。
現在は「おもちゃカフェ ブロックはかせ.LABO」を経営しながら、
埼玉大学STEM教育研究センター、「ロボットと未来研究会」にて講師として活動中。

子供の想像力や考える力を育みたい

━ 前原さんが経営されている『おもちゃカフェ ブロックはかせ.LABO 』は本当にたくさんの種類のおもちゃがありますよね。

前原さんそうですね!自分でも何種類くらいのおもちゃがあるか、もう分からないです(笑)。

━ どういった特徴のおもちゃが多いのでしょうか?

前原さんブロックをはじめとした、想像力や考える力を育むきっかけになるおもちゃを中心に取り揃えるようにしていますね。

━ 知恵の輪、久しぶりにやりましたがめっちゃ難しいですね。

前原さんそれ、小学生が解くやつですよ(笑)。

━ …。 大人になって頭が硬くなっている自信があります(笑)。カフェではブロックやプログラミングの学習教室も開催されているんですよね?

前原さんそうです!
教室では、生徒自身が選んだテーマに沿った作品作りに取り組んでもらっています。

━ 教室ではどのようなことを心がけていますか?

前原さん手取り足取り教えるのではなくて、必要な時にだけ、生徒自らが考えて動けるような声掛けを心がけています。
ブロックやプログラミングは完成までの過程に明確な手順がないので、それぞれの方法で自由に考えてもらうことを大切にしていますね。

プログラミング教室ではiPadを使用してあらかじめ用意されたコマンドを組み合わせ、表現したい動きを再現する。

生徒がブロック教材を使用して、ゼロから組み立てた戦車をイメージしたロボット。

━ 近年、魅力的なエンタメコンテンツやアミューズメントパークが増えていますが、それらは受動的に楽しむものが多くて、受け身の姿勢になってしまうと感じていまして。能動的に考える力を育むという点でブロックやプログラミングは、とても魅力的ですね。

前原さんそうなんですよね。
ブロックやプログラミングの魅力は目標に向かう行程で「試行錯誤やトライ&エラー」がしやすいことだと思うんです。
遊び方に決まったルールがなく自分で考えないといけないので、難しく感じる面もありますがその分、想像力や考える力が鍛えられますしね。

━ たしかに、そうですね。2020年から小学校で「プログラミング学習」が義務化されましたが、その目的も想像力を鍛えることなのでしょうか。

前原さん近いものではありますね!「問題解決能力を身につけること」を目的としていて、通ずる部分があるかなと思います。
最近は学校に呼ばれ、生徒に対してプログラミングの指導を行う機会も増えてきたのですが、学校側の指導する体制が整う前に、制度が始まってしまったような印象を受けますね。
そのためか、プログラミング教育の本来の目的がうまく浸透していないなと感じることがありますね。