『まちいと』という屋号で個人事業主として、浦和近辺で地域活動や商いをされている方の実現したいことのサポートや、困りごとの解決をしている大熊あゆ美さん。
小学校3年生の時に徳島から浦和に引っ越してきてからは、現在まで浦和に居住し、長年、街の変化を見続けてきました。
社会人になってからは東日本大震災の復興支援員として、避難先で被災者の方同士を繋げるコミュニティ支援事業を経験し、「人と人のつながり」の大切さを体感。
地元の浦和に戻り「人と人をつなぎ、会話を増やす」活動をしたいと思い、地域情報誌を発行する広告会社で営業職として勤務をしました。
その後、転職をして会社員として働きながら個人事業主として地域活動をしている大熊さんに、活動の原点となる復興支援員時代のお話や、浦和で過ごした幼少期のこと、今後取り組みたい地域活動についてお伺いしました。
目次
地域の「人と人をつなぐ」
━ 大熊さんとの初めての出会いは、大熊さんが運営に携わっている「さらスペース」が主催する地域イベントでしたよね。
大熊さんそうですね!いきなりイベント前日にメッセージが来てびっくりしました(笑)。他に知り合いがいない中で参加するのってすごい勇気だよね。
━ 直感で参加を決めました(笑)。引っ越してきた直後で、ほとんど知り合いがいない自分にとって、地域のことを真剣に考えている人と繋がれた貴重な機会でした。
大熊さん「さらスペース」はお互いの想いをさらし、受け入れあうことで、
それぞれの行動や想いが変化するきっかけになることを目指す地域コミュニティなので、有効に活用してくれて、とても嬉しいです!
━ 本当に良い時間でした!大熊さんはそれ以外にもさまざまな地域活動をされていますよね。
大熊さんそうですね!
BPO会社の営業をしながら『まちいと』という屋号で、個人事業主として「人と人をつなぐ」ことを大切に地域活動をしています。
主な活動はイベントやコミュニティの企画・運営、メディアでの取材などですね。
ただそれに限らず、人と人を繋げたり、本屋のポップを考えたり、飲食店のお客様アンケートを考えたり…。話を聞いて、お手伝いできると思ったことを行う感じで。
地域の何でも屋さんみたいな感じかもしれません(笑)。
━ 本当に幅広いですね(笑)
今の活動をするようになったきっかけは何だったのでしょうか?
大熊さん前職で情報誌「ぱど」の営業をしていたのですが、その時の業務がまちいとの活動のベースになっていますね。
━ 情報誌の営業と地域の何でも屋さんって繋がりがないように思えるのですが…!
大熊さんぱどの仕事は地域のお店を訪問して、発行しているフリーペーパーへの広告掲載の営業をしたり、地域のイベントの企画・開催を行うというものでした。
営業の仕事は、ただ、「広告を載せませんか?」とお願いしても載せてくれる人は稀なので、初めはお店のことをヒアリングをして、お店のやりたいことの実現や困りごとの解決をするために、広告を載せませんかとアプローチをしていくんですよね。
━ たしかに、広告って何かの必要があって載せますもんね。
大熊さんそうなんですよ。
具体例でいうと、富裕層向けの自動車ディーラーさんのところに訪問した際に、もっと子育て世代の方にも利用してもらいたいという話をされていて。
実際に、子育て世代の方がディーラーさんに相談するイメージがつきやすくなるよう、子育て世代の体験レポートを作成する提案をしました。
実際にレポートを作成して、ぱどに掲載してもらうだけではなく、Webコンテンツに転用して、PV数が上がるような施策の提案までしましたね。
━ 広告を掲載してもらって終わりではなく、大熊さんが出来る限りのサポートをされていたのですね。
まさに今の『まちいと』での活動に繋がりますね。そもそも、ぱどで働くことになったきっかけは何だったのでしょうか。
大熊さんぱどの前職で東日本大震災の復興支援員として働いていたのですが、業務が一区切りしたので、転職活動を始めたんです。
転職サイトを見ていた時に、ぱどのページに記載されていた
「人と人 人と街をつなぎ 人も街も元気にする」という文言に惹かれたんですよね。
復興支援員として働いた経験から、何かあったときに地域の人と助け合える関係性や仕組みを作っておくことの大切さを感じていて。