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何歳からでも未経験でも、チャレンジできる。「直感に従う」生き方 。/ 越野 陽子

浦和

実店舗、開店までの奔走

━ 物事が動く時って導かれるように色々なことが重なることがありますよね。
その後、浦和に引っ越して、ネットショップを開設することになるのですね。

越野さんそうです。2011年に、ネット通販の仕事に長く携わっていた経験を活かして、ネットショップ「さきっちょ」を立ち上げました。

━ 販売する商品はどのように選ばれたのでしょうか?

越野さん私が冷え性だったこともあって、当時流行っていたシルクの5本指の冷えとり靴下を履いていたんですよね。その靴下に感動して。
元々、私が靴下好きだったこともあって、「あ、これでいこう」って思いました。

そこから色々なシルクの5本指靴下を集めて、一番感動したものを売ることにしました。
仕入れた商品には自信があったので、まずはお店を知ってもらうために価格は200円、送料は全国無料で販売したんですよね。

━ 送料無料、しかも全国ですか!?

越野さんそうです!私、昔から通販が大好きだったんです。出身は北海道なんですけど、何が悲しいって、送料がめっちゃ高いんですよね。なので自分でお店をやるときは絶対、送料無料にしようと思ってました(笑)。

━ 赤字覚悟ですね…。靴下は売れましたか?

越野さんはい!かなり良い滑り出しでした。
ですが、4年目くらいで売上が下がってきたんですよ。

そのタイミングで、ふと起業した当初の志を振り返りたいと思って、起業当初に作成した事業計画書を見直したんですよね。そしたら『5年後に実店舗を持つ』って書いてあったんです。

人って忘れるんですよね。
「元々、実店舗をやりたいがためのネットショップだったじゃない。」とそこで思い出して。
そこから実店舗開店のために動き始めました。

━ おお!そこで実店舗に繋がるのですね。開店までの道のりはいかがでしたか?

越野さんテナント探しにかなり苦労しましたね。浦和はそもそも物件自体が少ないし、良い物件を見つけても予算オーバーなことが続きました。

━ 浦和は住宅物件が多いですし、おまけに地価が高いですよね…。

越野さんそうなんですよ。長期戦になる覚悟をしましたね。

その後は物件を探しながら、同時並行で実店舗の構想を練る時間を取るようにしました。
色々と考えていくうちに、もっと多くの人に、足元に意識を向けてもらう場所にしたいなと思うようになったんですよね。

それで、オンラインでインソールや機能性の高い靴下を扱ったり、足の知識をつけるために足に関連する勉強会に行き始めたんです。

━ すぐには決まらないと腹を括ったことによって、ゆっくり構想を練る時間を取れたんですね。

越野さんその時期にたまたま、当時借りていた作業事務所と自宅の間に、一緒に今の物件を借りているノグチ靴工房が出来たんですよ。

━ ノグチ靴工房さんも、違う建物で営業されていたのですね。

越野さんそうなんです。それで、足の知識をつける一環で通い始めたんですよ。
ノグチ靴工房に通いながら、ネットショップを営業して物件探しもしているという状況でした。

で、ある日今の物件を業者の方から紹介してもらったんです。

行ってみたらすごく良いところで、すぐに借りたいと思ったんですけど、一棟貸し物件だったんですよね。そこまではスペースも必要ないし、借りられる金額でもないし。
当時は「でも借りたい!どうしよう。」って無意識にいろんなところで言っていたみたいなんです。

ノグチ靴工房でも「良い物件があるけど、どうしよう。」と言っていたのをオーナーの野口さんが聞いてくれていて、
「もし良かったら物件をシェアしませんか?」って声をかけてくださったんですよ。

ちょうどノグチ靴工房も物件の更新の時期で、もっと良い場所があるかもしれないという気持ちがあったみたいで。
足つながりで一階が靴下屋、2階が靴工房って素晴らしいことじゃないですか。
もう、断るなんてもってのほかだと思ってすぐに「お願いします!」って言いましたね。

━ すごい!ドラマのような展開ですね(笑)。

越野さんでも、そこからがまた大変で。
元々歯科が入居していた物件で、内装もそのままだったんです。店舗にするためには全て改装しないといけなかったんですよ。
運転資金として500万円ほど用意していたのですが、蓋を開けてみたら、1000万円くらいかかって(笑)。

━ 2倍かかりましたね(笑)。それは妥協せずやった結果なのですか?

越野さんいやいや、ある程度妥協しましたよ!こだわりたいところはたくさんあったんですけど、そんなことを言ってたらいつまでもオープンできないし、予算が足りない(笑)。