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勉強がきっかけで自信が持てるようになった幼少期
━ 地震が起きてしまった時に、すぐに助け合えるのはきっとオンラインよりオフラインのつながりなのじゃないかと思います。
そんな強い動機を持って働いていたぱどから、現在働いているBPO会社の営業職に転職された理由は何だったのでしょうか。
大熊さん将来的に結婚、出産をしたくて、仕事との両立を考えた時にぱどでは難しいなと思い転職を決めました。
今の職場は子育てと仕事を両立出来そうでしたし、今までやったことがない業界にもチャレンジしてみたいなと思っていたこともありました。
将来的にまた地域で活動をしたいと考えていたので良い経験になるなと思って。
━将来を見越しての決断だったのですね。実際に働いてみていかがでしたか?
大熊さん未経験の業界なので初めは苦労した面も多かったのですが、今は慣れてきてやりがいも感じています。時間的にも余裕が生まれてきたので、また地域活動が出来るようになってきましたね。
また、地域活動から離れてみて改めて、
「私は地域の仕事がしたいんだ」という想いがより一層強くなりましたね。
━ 距離をおいてみるからこそ、気づけることもありますよね。
地域といえば、大熊さんは浦和への強い想いをお持ちですが、いつから住んでいるのでしょうか?
大熊さん小学校3年生からです。お父さんが転勤族だったので、浦和に引っ越してくるまでに群馬、三重、埼玉の秩父、徳島に住んでいました。
徳島に住んでいた期間が一番長くて、幼稚園から小学校2年生からまで住んでいましたね。
━頻繁に引っ越しをしていたんですね。幼少期はどんなお子さんでしたか?
大熊さんめちゃくちゃシャイだったんです。お兄ちゃんにいつもくっついていて、周りからはとにかくおとなしい子だねって言われていましたね。浦和に引っ越してきた当初は特にそうで。
それまで住んでいた場所が地方だったこともあってか、同級生がすごく大人びて見えたんですよね。
転校してからしばらくは、自分から話しかけられませんでした。
━ 僕も小さい頃は都心に近い地域ほど怖いイメージがありました(笑)。何か変わったきっかけはあったのでしょうか。
大熊さん小学校6年生の時に、親に言われて塾に通い始めたんですよね。入塾テストを受けたら一番下のクラスで。
すごく落ち込んだんですけど、クラスの先生がすごくいい方で、「あゆ美なら出来るよ」っていつも励まし続けてくれたんです。
頑張っていたら成績もぐんぐん伸びて、私もやればできるんだと気づいて、自信が持てるようになったんですよね。
━ 自信が持てるようになったことで、性格も前向きになっていったのですね。
大熊さんそうですね!中学では学級委員をやったり部活の吹奏楽部で副部長をやっていました。
━ すごい変化ですね! 塾の先生に信じてもらったことが大きなきっかけになったのですね。
大熊さんそうなんですよ。吹奏楽部では、先輩をはじめとして周りの人に支えてもらっていたり、塾では周りの仲間と切磋琢磨してお互いを高め合ったりと、すごく人に恵まれていた時期でもありましたね。
━ 「人とのつながり」で自身が大きく変化した時期だったのですね。塾に通っていたということですが、高校受験はいかがでしたか?
大熊さん目指していた高校があったのですが落ちてしまって、私立の高校に行きました。仲が良い塾の友達が推薦で決まっていたので余計悔しかったです…。
その挫折があったからこそ、大学は絶対に第一志望に推薦でいくぞと決めていて。
高校生活はずーっと勉強していた思い出がありますね。ご飯の時間も参考書を読んでいて、親に注意されたり。
━勉強に部活と充実していた中学生活とは一転しましたね(笑)。
大熊さんそうなんです(笑)。志望大学の推薦の枠が1つしかなくて。
推薦の枠を勝ち取るには内申点が大切なので、毎回のテスト勉強に命をかけていましたね。
━ 高校の推薦の枠争いって本当に厳しいですよね。 周りの友達はどんな反応でしたか?
大熊さん 周りの友達からも、あゆちゃんは勉強する人って認識されていて。
よくテスト前に「勉強してる?」って会話をするじゃないですか。
それに「してるよ。え、してないの逆に?」って返しちゃうタイプでした。
━ 尖っていますね(笑)。
大熊さん 当時は(笑)。でも、そのおかげもあってか無事に推薦を取ることが出来たんですよね。
「私の人生これで終わりでいいや」と思えるくらい嬉しかったです(笑)。
━ 燃え尽きたんですね(笑)大学生活はいかがでしたか?
大熊さん バイトとゼミに力を入れていましたね。バイトではバイトリーダー、ゼミではゼミ長をやらせてもらって。楽しかったですし、すごく社会勉強になりました。
━ 充実されていたんですね。あまり遊ばれたりはしなかったのですか。
大熊さん あんまりでしたね。それも大学一年生から意識が既に就活に向かっていたからですかね。
━ 高校生の時のように、一つの目標に突き進んでいたと。
大熊さん はい、そのおかげもあってか3年生の時には志望していた保険会社の内定をいただきました。